
ロードバイクのロングライドや高強度練習の後、心地よい疲労感に満たされていることでしょう。その感覚こそが、あなたがトレーニングを頑張った何よりの証です。
疲労回復は、この「心地よい疲れ」を否定することなく、次のトレーニングをより充実した内容にするための戦略的な行動です。
ロードバイク歴20年、3児のパパとして、この「心地よい疲れ」との長い付き合いを通して、日々のパフォーマンスを維持する工夫を続けてきました。この記事では、ロードバイク初心者の方でも簡単に実践できる戦略的な疲労回復のコツをお伝えします。
Contents
回復効率を最大化する「ライド後30分」の鉄則とメカニズム
疲れを翌日に持ち越さないためのポイントのひとつは、ライドを終えた直後の30分間、通称「黄金時間」です。
筋肉のエネルギー源であるグリコーゲンの枯渇と、ライドで酷使した筋繊維の損傷の2つに注目。この「燃料補給」と「筋肉の修復」をいかに早く、効率よく行うか。疲労回復のポイントとしてチェックしていきましょう。
クールダウンとアクティブレスト
疲労感が強く残るライドを終えたときは、すぐに足を止めずに少しだけクールダウンしましょう。5〜10分程度、低強度で負荷をかけずにペダルを回す時間を取りましょう。
これはアクティブレスト(積極的休養)という考え方です。「血流を促進する」ことによって、筋肉にたまった老廃物の除去を早め、新鮮な酸素や栄養を運ぶ準備をしましょう。
私自身、この低強度ペダリングを実践すると、翌朝の脚の軽さが違うことを体感してきました。心地よい疲労感を翌日の「軽快感」に変えるための、最も手軽で効果的な方法です。
栄養補給(ゴールデンタイム)
ライド終了から45分以内は、体内に栄養を取り込む効率が極めて高い「ゴールデンタイム」です。
このときに摂るべきは、糖質とタンパク質を「3:1」の比率で含むものです。グリコーゲンを迅速に補給する糖質と、損傷した筋繊維を修復するタンパク質がカギとなります。
「帰宅するまで待てない」というパパライダーも多いことでしょう。コンビニエイドの定番、おにぎり(糖質)とプロテインドリンクや牛乳(タンパク質)などで補給しましょう。
たったの5分?と侮るなかれ!プチ仮眠の威力
疲労が残ったまま子どもの遊び相手をしなければならない状況はよくあります。子どもたちと遊ぶ前に、シャワーを浴びた直後に私が実践するのが「5分間アイマスク仮眠」です。
たった5分でも、アイマスクをして光と情報を遮断し、目を閉じて横になるだけで、脳の疲労は劇的に回復します。この短時間で脳を休ませることで、疲労感をリセットし、その後の家族サービスや仕事に臨む活力を取り戻すことができます。
わずかな隙間時間を見つけて実践してみてください。
回復の質を最大化する「入浴・睡眠ルーティン」
睡眠と入浴は、翌日のコンディションを大きく左右します。「よく寝る」を、単なる休息ではなく「回復」のための行動に変えましょう。
多忙なパパにこそ!サウナ・水風呂で極める冷温交代浴テクニック
時間があれば、ぜひ冷温交代浴を試してみてください。私はサウナが好きなので、サウナ後の水風呂を積極的に利用します。
冷たい水に浸かると血管が収縮し、温かいお湯に浸かると急激に血管が拡張します。この「収縮と拡張」を繰り返すポンプ作用が血流を強力に促進し、筋肉にたまった疲労物質や老廃物を流し去るのを助けます。
また、サウナや水風呂の刺激は、疲労回復だけでなく、自律神経を整え精神的なリフレッシュ効果も高めるため、「心地よい疲労感」を翌日へのエネルギーに変えるのに最適です。
眠りの質を劇的に高める「就寝前のルーティン」
疲労回復の主役は、睡眠中に分泌される成長ホルモンです。質の高い睡眠を確保することが、何よりも重要です。
ほどよくポカポカになったカラダが冷え切らないうちに寝ましょう!スマホやパソコンは遠ざけておきましょう。とにかく寝ましょう!
「好きなものを食べながら回復する」ためのたった一つのルール
「疲労回復のためにはストイックなアスリート食が必要だ」
もちろん、トレーニングしたことを無駄にせずパフォーマンスのことを考えれば栄養管理が重要であることは理解できます。
しかし、現実は違います。仕事で疲れて帰宅した夜や、家族との夕食で、「回復に効果的な食材を調理して…」なんて、そんな聖人君主のような行い、なかなかできませんよね😅。
ストイックなアスリート食ができない私だからこそ、「好きなものを食べつつ、回復をサポートする」ための工夫が必要です。「筋肉の修復を助けるタンパク質だけは必ず摂る」というルールです。
例えば、飲酒や好きな食事をするときでも、最低限、ライドで傷ついた筋肉への栄養供給は確保できる、はず。(たぶん💦)
まとめ:パフォーマンスを決めるのは「リカバリーへの意識」
この記事で紹介したことは、どれも一般的で当たり前なことばかりですが、疲れたときはよく食べて寝る!これに尽きると思います。
疲労回復は「練習」と同じくらい、パフォーマンスを左右する重要な要素です。疲労を自分の管理下におければ次にもっと良い練習ができ、さらに強い自分に出会えるはずです!疲労度をコントロールしてトレーニングに活用するTSSという考え方について、こちらの記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

